京人形
京人形は、頭、髪付、手足、小道具、着付など、その製作工程が細かく分業化されており、それぞれが熟練した職人たちの手仕事によって行われている。この高度に専門化した製作システムが、人形に京都だけの特色をもたせ、個性をもたせている。
神祇装束調度品
京都は明治維新まで皇室の所在地であり、各種の式典、行事も多く、古くから神社の神事も盛んであったために、それらの調度や衣装(装束)などを作る専門家を多数必要とした。
京七宝
その技術は大陸、中国、韓国をへて日本に伝えられました。
日本にある最も古い七宝は奈良県の牽牛子塚古墳から出土した七宝座金具で、次いで正倉院御物の黄金瑠璃鈿背十二稜鏡があります。
京菓子
今、私たちが食している「椿餅」「おこし」「煎餅」の原形は奈良・平安初期の遣唐使によって伝えられた中国文化の中にあった。この唐菓子が「唐くだもの」といわれ、菓子らしい形となった。
装粧品
京都の装粧品を代表するもののひとつに、黄楊の櫛がある。古来、髪型の変化とともに、櫛の型もさまざまに変ったが、黄楊の櫛は常にその最上級品の名をほしいままにしてきた。その技法は延喜式にすでに見られる。